
歯周病専門医が教える大人の口腔ケア
なぜプラークコントロールが重要なの?
むし歯や歯周病の直接的な原因は、歯の表面や歯ぐきの境目に付着する細菌のかたまり「プラーク(歯垢)」です。プラークを適切に取り除き、お口の中を清潔に保つことをプラークコントロールといいます。これは歯を守るためだけでなく、歯周病を通じた全身への影響を抑えるという意味でも大切な習慣です。毎日のセルフケアが、将来の歯の本数を左右します。

道具選びから始めましょう
歯ブラシは水はけが良く、乾燥しやすいナイロン製が一般的で扱いやすい素材です。毛の硬さは「ふつう」を基本としますが、歯ぐきに炎症がある方や強く磨きがちな方は「やわらかめ」が適しています。毛先が開いてくると清掃効率が低下するため、1〜2か月を目安に交換してください。


基本となるブラッシング方法
【歯ブラシの持ち方・動かし方】
歯ブラシはペンを持つように軽くつまむ「ペングリップ」で持ちます。げんこつのように握ってしまうと力が入りすぎやすく、歯や歯ぐきを傷つける原因になります。ブラッシングは強く磨けばよいわけではありません。適切な力の目安は100〜200g程度で、歯ブラシを軽く当てるくらいの力で十分です。力を入れすぎると、歯ぐきを傷つけたり、歯の根元がすり減る「くさび状欠損」の原因になることがあります。
【当て方】
歯みがきでは、「歯と歯ぐきの境目」と「歯の表面」の2つを意識して磨くことが大切です。歯ぐきとの境目を磨く場合は、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に対して約45度の角度で当て、軽い力で小刻みに振動させるように動かします。この方法は、歯周ポケット付近にたまりやすいプラークを取り除くのに適しています。


歯の表面を磨くときは、頬や唇側では毛先を歯の表面に対して直角に当て、小刻みに動かします。噛む面も忘れずにみがきましょう。内側(舌側)は歯ブラシをやや斜めに当て、力を入れすぎないように注意しながら細かく動かすことがポイントです。



【工夫が必要な場所】
磨きにくい場所にも注意が必要です。前歯の裏側は歯ブラシを縦に持ち替え、1本ずつ丁寧に磨きます。奥歯のさらに後方は歯ブラシの先端を使うと届きやすくなります。こうした磨きにくい場所はプラークが残りやすいため、意識して丁寧に清掃することが重要です。


【最後に大切なこと】
お口の状態は一人ひとり異なります。歯並び、歯ぐきの厚み、歯周ポケットの深さなどによって、適したブラッシング方法は変わります。定期的に歯科医院を受診し、歯科医師や歯科衛生士からご自身に合った具体的なアドバイスを受けてください。毎日のセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることが、長期的に口腔の健康を守るための重要なポイントです。
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生まれてから2歳までの歯みがき
この時期は、歯ブラシに慣れることが主な目的です。最初から完璧に磨こうとするのではなく、子どもの機嫌のよい時間帯や、保護者に余裕のあるときに行うようにします。歯みがきに慣れてきたら、徐々に回数を増やし、毎食後に行う習慣をつけていきましょう。特に就寝前の歯みがきは重要です。寝ている間は唾液の分泌が減るため、むし歯菌が増えやすくなります。少なくとも寝る前には必ず保護者による仕上げみがきを行いましょう
歯みがきの姿勢は、保護者の膝の上に子どもの頭をのせて寝かせる姿勢が行いやすく、安全です。歯ブラシはできるだけヘッドの小さいものを使用し、持ち方はペンを持つように軽く握ります。片方の指で唇を軽くめくりながら、前後あるいは横に小さく動かして磨きます。2歳頃までは、上の前歯の歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目がむし歯になりやすい部位です。これらの部分は特に注意して磨くようにしましょう。長時間磨くことが難しい場合は、毎回同じ場所ばかり磨いてしまうことがあります。磨く順番を決めておくと磨き残しを防ぐことができます。また、ときどき逆の順番で磨くことで、磨き残しを減らすこともできます。なお、歯ブラシを口の中に入れるときは、子どもの頭がしっかり固定できる姿勢で行うことが大切です。突然動くと、歯ブラシで口の中を傷つけてしまう可能性があるため注意しましょう。
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